理事長あいさつ
2021年6月よりNPO法人太宰府ボランティアネットワークの理事長になりました吉田久美子と申します。
思い起こせば2005年秋、初代理事長の冨永敦夫氏より「民間の手でまちづくりをしようと思っている。カウンセリングの勉強をしている人に手伝ってほしい」とお声をかけていただきました。
翌年から法人の理事として活動に参加してまいりました。
当初は太宰府市から公設民営のNPO・ボランティア支援センターの運営を任されたのですが、まだ市民の意識も「ボランティアとは何ぞや、何をするのかもわからない」という状況でした。
そこで、支援センターの通称を「うめさろん」と名づけ、いつでも、ちょっとしたことでも気軽に立ち寄り相談できる場所づくり、
市民活動を継続するための必要な人づくりのための研修の2本柱で運営してきました。
ただ近頃は、当初活動していた方は高齢の為に動けなくなり、若者は引きこもり、市民活動自体が無くなるなどの弊害が生じております。
私は看護師を42年経験し、現在は慢性期の病院で働いております。
高齢者を抱える家族、それを支える地域も疲弊しています。誰かの支えが必要な人もたくさんいます。
この異常な事態でも、現場では知り合いの人声を掛け合うなどの小さな行為がその患者様や家族を支えることができることを実感しています。
自分ができることをできる分だけ行う。自分が「笑顔になれる行動」お互いが「ありがとう」と言える関係性が必要と思います。
してあげるのではなく「一緒に」がキーワードだと思います。
2021年4月太宰府市NPO/ボランティア支援センターの業務から離れ事務所も独立しました。
新たな場所で初心にもどり「ちょっとした困りごと。ああ、知っている顔は今日はいるかな?」と立ち寄れる場所づくりを目的として活動してまいります。
新事務所は新たな時代の人を作り出す意味で「未来工房」と名づけました。
年齢や障害には関係なく多くの人がちょっと支え合い、笑えあえる支援の形を目指し活動していきます。
そして同じ志を持った仲間と緩やかなネットワークづくりをしたいと思っております。
NPO法人太宰府ボランティアネットワーク
理事長 吉田 久美子